【著者プロフィール】
高岡 浩三氏(たかおか・こうぞう) 神戸大経営学部卒。1983年、ネスレ日本入社。麦芽飲料「ミロ」やコーヒークリーマー「ブライト」などのブランドマネジャーを経て2005年、当時は子会社だった「キットカット」製造販売部門の社長。10年、ネスレ日本社長。デフレ下の国内市場だけを相手に、20年3月の退任まで売上高と営業利益を伸ばし続けた。17年、事業プロデュース会社「ケイアンドカンパニー」設立。21年、アンカー神戸のデジタルコンテンツプロデューサーに就任。大阪府出身、兵庫県在住。著書は「ゲームのルールを変えろ」(ダイヤモンド社)、フィリップ・コトラー氏との共著「マーケティングのすゝめ」(中公新書ラクレ)、「世界基準の働き方」(PHP研究所)など多数。
NEWS / EVENT
2022.05.11
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MEDIA
【新刊紹介】
ネスレ日本前社長、
高岡浩三氏が
『イノベーション道場』
出版
![](https://anchorkobe.com/pw/wp-content/uploads/2022/05/279364166_531613055263315_6847031253008575576_n-1.jpg)
アンカー神戸のデジタルコンテンツプロデューサーで
ネスレ日本前社長兼CEOの高岡浩三氏が、
新刊『イノベーション道場 ―極限まで思考し、人を巻き込む極意』
を出版した。ネスレ日本や「アンカーデジタルイノベーションサロン(ADIS)」での
取り組みなども挙げながら、イノベーションを生み出す考え方を紹介している。
起業家、新規事業に取り組むビジネスパーソンなど、
新しい分野に挑戦する人たちにぜひ手に取ってほしい一冊だ。
イノベーションという言葉自体は頻繁に目にするようになったが、
説明しようとすると上手く説明できないことはないだろうか。
革新、刷新と言い換えたところで、その実体はぼんやりしたままだ。
言葉からくるイメージは、テクノロジーよりの「技術革新」であったり、
一握りの特殊な技能を持った天才だけが成し遂げる発明、
だったりするが、筆者はそのどちらも否定する。
本書ではイノベーションという言葉の意味を再定義したうえで、
「誰もがイノベーションを生み出す土俵に立てる」という。
どうすればその土俵に立てるのか。
筆者が提唱するるのが「NRPS法」という思考法だ。
NRPS法とは、社会で起きている問題をつぶさに観察し、
「新しい現実」を認識することから始まる。新しい現実は、
必ず新しい問題を連れてくる、という。
「新しい現実」とは何か。その中から、自分が解決すべき問題は何か。
本書を手に取って考えてほしい。
筆者はネスレ日本社長として、「ネスカフェアンバサダー」や
「キットカット受験生応援キャンペーン」など革新的なサービスを展開。
マーケティングの権威、フィリップ・コトラー氏らからジャパンミラクルと称賛された。
その体験と実績が説得力につながっている。
(幻冬舎、1500円+税)
【目次】
・はじめに イノベーションを諦めていないか
・第1章 イノベーションを再定義する
・第2章 イノベーションを生み出すNRPS法
・第3章 なぜ日本でイノベーションが起こらないのか
・第4章 イノベーションの目覚めは「外圧」だった
・第5章 イノベーションの具体例をNRPS法で読み解く
・第6章 イノベーションは「考え抜く」ことから生まれる
・おわりに 上司に期待するな。極限まで自分ひとりで考え抜け