ビジネス上において、「攻め」にもなり「守り」にもなる知的財産権（知財）。その知財を学びながら、メンバー間の交流を深める『アンカー神戸知財サークル』は毎月例会を開催しています。この度、内容を拡大し、特別ゲストによるセミナーを催します。講師は、現在放映中のテレビドラマ「それってパクリじゃないですか？」（日本テレビ系列、水曜22時）を監修いただいた弁理士の西野卓嗣氏です。ドラマの裏側を語っていただくとともに、知財の魅力、威力についてもお話いただきます。

【西野卓嗣氏からのメッセージ】
「それってパクリじゃないですか？」監修裏話

私にその電話がかかってきたのは昨年１０月のある日でした。
「あるテレビ会社が企業知財をテーマにしたドラマをつくるので監修をしてくれませんか」と。
当初、１話位だろうと軽く考え、また今までテレビドラマの制作にタッチしたことのない私の好奇心がむくむくと頭をもたげ、直ちにOKしてしまいました。
よくよく聞いてみると、集英社オレンジ文庫の「それってパクリじゃないですか？」を原作として、４月から毎週水曜日のゴールデンタイムに日本テレビが１０回にわたって放映するというじゃないですか。もうビックリでした。
それから私の苦悩する日々が始まりました。圧倒的大多数の知財を知らない人に興味をもって見てもらいたい。一方で少数といえども専門家も見る。そこで「正確性」と「馴染みよさ」のはざまで苦悩が始まるのです。
正確性を大切にすると、どうしても表現が冗長となり、一般の視聴者は眠くなってチャンネルを変えるでしょう。といって法律や企業の実務と乖離した表現は、視聴者に誤解を与えるかもしれません。
そこで、プロデューサ達と何度も何度も原稿のすり合わせ（第１話は初稿から第10稿まで）を行い、最近やっと最終話までの台本が完成しました。
テレビを見て頂いたら、どこでそんな苦労をしたのか、きっとお分かりにならないとは思いますが・・・。
ただ、私にとって一番印象的だったのは、撮影現場を訪問したときの出来事でしたが、これについては当日詳しく話をさせて頂きます。

【スケジュール】　　　
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